MacOSでVagrantで仮想マシンの基本的な操作方法を説明します。
VagrantのBox の追加、初期化、仮想マシンの初期化、仮想マシンへのSSH接続について説明します。
目次
事前準備
Vagrantのインストール
VagrantはVagrant公式サイトからダウンロードしインストールします。
Vagrantのインストールのの詳しい方法はMacにVagrant(ベイグラント)をインストールする手順で確認してください。
Virtualboxのインストール
virtualboxの公式サイトからダウンロードしインストールします。
https://www.virtualbox.org/
詳しい方法は「MacOSにVirtualBoxをインストールする手順」を確認してください。
VagrantのBox 追加方法
Box とは、仮想マシンのテンプレート(雛形)となるファイルです。
Vagrantのボックスはどこで探すか?
Vagrantのボックスは以下で配布されています。
https://app.vagrantup.com/boxes/search
http://www.vagrantbox.es/
ボックスの追加
Box を追加するには、ターミナルから「vagrant box add」コマンドを実行します。
ボックス追加のコマンド
vagrant box add centOS/7
box追加のコマンドを実行すると、途中で仮想デスクトップ環境を聞かれます。
vitualbox を選ぶので、「3」と入力しenterキーを押します
iMac27:~ uservagrant box add centOS/7 ==> box: Loading metadata for box ‘centOS/7’ box: URL: https://atlas.hashicorp.com/centOS/7 This box can work with multiple providers! The providers that it can work with are listed below. Please review the list and choose the provider you will be working with.
1) hyperv
2) libvirt
3) virtualbox
4) vmware_desktop
Enter your choice:
選択後、待ちます。
Enter your choice: 3 ==> box: Adding box 'centos/7' (v1706.02) for provider: virtualbox box: Downloading: https://app.vagrantup.com/centos/boxes/7/versions/1706.02/providers/virtualbox.box box: Progress: 40% (Rate: 3880k/s, Estimated time remaining: 0:01:21)
「Successfully added box」 と表示されれば Box の追加は完了です。
Enter your choice: 3 ==> box: Adding box 'centos/7' (v1706.02) for provider: virtualbox box: Downloading: https://app.vagrantup.com/centos/boxes/7/versions/1706.02/providers/virtualbox.box ==> box: Successfully added box 'centos/7' (v1706.02) for 'virtualbox'!
「vagrant box list」 コマンドで追加された Box を一覧で確かめることができます。
iMac27:~ uservagrant box list centos/7 (virtualbox, 1706.02)
boxの削除
boxを削除する場合、「vagrant box remove」を使います。
vagrant box remove [box名]
boxはどこに保存されるか?
Macの場合 /Users/<ユーザー名>/.vagrant.d
仮想マシンの初期化
Vagrantfile ファイルを作成します。
仮想マシンごとにディレクトリを作成します。
ディレクトリを作成後、仮想マシンの初期化を行います。
ここでは centos7 という名前のフォルダを作成します。
home/user/Vagrant/centos7
ターミナルから「mkdir」コマンドでフォルダを作成します。
mkdir centos7
「cd」コマンドで作成したフォルダの中に移動します。
cd centos7
初期化のために、「vagrant init」コマンドを実行します。
vagrant init
iMac27:centos7 uservagrant init [box名] A `Vagrantfile` has been placed in this directory. You are now ready to `vagrant up` your first virtual environment! Please read the comments in the Vagrantfile as well as documentation on `vagrantup.com` for more information on using Vagrant.
Vagrantfileが作成されたか「ls」コマンドで確認します。
「Vagrantfile」が表示されればOKです。
ls
Vagrantfile
仮想マシンの起動
仮想マシンを起動します。
vagrant up
「マシン名:centos7 user名$:」に変われば、起動完了です。
Vagrant仮想マシンの状態を確認
コマンドで確認
仮想マシンの状態を確認するには「vagrant status」コマンドを実行します。
vagrant status
Current machine states:
default running (virtualbox)
「running」と表示されれば、仮想マシンが起動できています。
Vagratの起動状態はVirtualBoxからも確認できます。
事前にインストールしておいたアプリケーションフォルダからからVirtualBox開くます。
画面の左側で「実行中」と表示されていることが確認できます。
パソコンの中でサーバーが立ち上がっている状態です。
Vagrat仮想マシンの停止
仮想マシンの停止方法について説明します。
コマンドでの停止
仮想マシンを停止するには「vagrant halt」コマンドを実行します。
vagrant halt
==> default: Attempting graceful shutdown of VM...
==> default: [vagrant-hostsupdater] Removing hosts
VirtualBoxを確認すると、「電源オフ」になったことがわかります。
仮想マシンへのSSH接続
仮想マシンへSSH接続するには、「vagrant ssh」コマンドを実行します。
vagrant ssh
以下のように変わるとサーバーに接続できています。
[vagrant@localhost ~]$
物理的には同じパソコン内ですが、
イメージとしては、外部のサーバーへ接続する場合と同じです。
WEBサイト作成の経験者なら、レンタルサーバーへの接続を行ったことがあると思いますが、それと同じです。
Vagrant で作成された仮想マシンには 「vagrant」 という一般ユーザーが作成されています。
vagrant ssh コマンドでログインした時には、 vagrant ユーザのホームディレクトリ(ホームフォルダ)にログインします。
仮想マシンの削除
仮想マシンを削除するには、「vagrant destroy」コマンドを実行します。
vagrant destroy
削除していいか、聞かれますので、「y」と入力し、enterを押します。
vagrant destroy
default: Are you sure you want to destroy the 'default' VM? [y/N]
削除が完了しました。
なお、仮想マシンを削除した時にVagrantfileは削除されません。
最後に
Vagrantで仮想マシンの操作方法について解説します。
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