MacでRubyの開発環境を構築する方法

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MacでRubyの開発環境を構築する方法

開発環境とは?

開発環境の構築とは、プログラミングを実行できる環境を準備することです。

Rubyの開発環境構築の種類

Rubyの開発環境構築は複数の方法があり、よく使われるツールは以下の3つです。

  • rbenv:Windows非対応
  • RVM:Windows非対応
  • uru:Mac、Windows、Linux対応

いずれもバージョン管理ツールです。

今回は、「rbenv」を使ってRubyをインストールする方法を解説します。
「rbenv」は3のツール中でも最もポピュラーです。

MacでRubyをインストールする方法

現在のrbenvのバージョンを確認

「rbenv –version」または、「rbenv -V」コマンドを実行しバージョン確認します。

rbenv --version
rbenv 1.1.1

ruby-buildのインストール

以下のコマンドを実行します。

このコマンドを実行すると、「rbenv install –list」コマンドを実行したときに、最新バージョンのrubyが表示されるようになります。

git clone https://github.com/sstephenson/ruby-build.git ~/.rbenv/plugins/ruby-build

インストールできるrubyのバージョンを確認する

rbenv install --listを実行すると、インストールできるrubyのバージョンが一覧で表示されます。

rbenv install --list
Available versions:
1.8.5-p52
1.8.5-p113
1.8.5-p114
〜中略〜
2.4.1
2.4.2
2.5.0-de

本記事執筆時点の最新の安定版は「2.4.2」です。

バージョンの後ろに「-de」がついているのは開発版です。

rubyのインストール

rubyをインストールします。

rbenv install -v 2.4.1

インストールしたrubyのバージョンを確認

「rbenv versions」コマンドを実行しインストールされているバージョンを確認します。

rbenv versions

* system (set by /Users/ユーザー名/.rbenv/version)
  2.4.1

「*」マークは現在選択されているrubyのバージョンがどれになっているかを表します。「system」とはMacにデフォルトでインストールされているrubyのことです。つまり例は、「2.4.1」のインストールは出来ているが、デフォルトrubyのバージョンが選択された状態を示します。

バージョンを選択する

以下のコマンドでバージョンを選択します。

rbenv global 2.4.1

再度、バージョンを確認します。「* 2.4.1 」に変わっていればOKです。

rbenv versions

 system
* 2.4.1 (set by /Users/ユーザー名/.rbenv/version)

pathを通す

pathを通します。以下のコマンドを順番に実行します。

# PATH に追加
echo 'export PATH="$HOME/.rbenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile

# 「.bash_profile」 に追加
echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile

# 設定の再読み込み
exec $SHELL -l

Rubyのバージョンを切り替える方法

rbenvを使って、Rubyのバージョンを切り替えることができます。
デフォルトバージョンに戻す場合、以下のコマンドを実行します。

rbenv global system

「rbenv versions」でバージョンを確認すると、「* system」となりデフォルトバージョンに戻ります。

rbenv versions


* system (set by /Users/takanori/.rbenv/version)
 2.4.1