ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は2019年10月8日、次世代コンソールゲーム機の名称が『PlayStation 5(プレイステーション5/PS5)』なることを発表しました。2020年の年末商戦期に発売される予定です。
PlayStation 5
超高速アクセスが可能なカスタムSSD搭載
PlayStation 5は、超高速アクセスが可能なカスタムSSD搭載を搭載。PS4搭載のHDDと比べて、ゲーム起動、ゲーム画面の切り替わり、デーブデータのロードなど拡大に早くなりストレスフリーでプレイできることが期待できます。
▼SSDとHDDの比較
SSD、HDDはどちらも情報を記録するための媒体でパソコン、PS4、Xboxなどの搭載されています。記録媒体としては、長年HDDが使われてきましたが、SSD大容量化・低価格化が進み、SSDが主流になってきています。
SSDはHDDと比較して、衝撃に強い、発熱・消費電力が少ない、読み書きの速度が非常に速い、作動音がない、サイズが小さく軽い、というメリットを持ちます。
PlayStation 4タイトルとの互換性
SSD | HDD | |
容量 | ◯大きい | ◎とても大きい |
読み書き | ◎超高速 | ◯速い |
静音性能 | ◎とても静か | △ある |
消費電力 | ◎小さい | △ある |
価格 | △高い | ◯安い |
耐衝撃 | ◎とても強い | ◯普通 |
AMD社製カスタムチップ搭載
- AMD社製カスタムチップ搭載
- CPU: x86-64-AMD Ryzen “Zen2″, 8 cores/16 threads
- GPU: AMD Radeon™ RDNA (Radeon DNA) -based graphics engine
3Dオーディオ処理専用ユニット
最大8K解像度出力まで対応
PlayStation 5は、最大8K解像度出力まで対応。画像解像度とは、映像のきめ細やかさで、数値が大きくなるほど高画質です。
▼8K/4K/2K/フルHD/HDの違い
規格 | 画像解像度 | |
---|---|---|
8K | 7,680×4,320 | |
4K | 3840×2160 | |
2K | 1920×1080または 2560×1440 |
|
フルHD (フルハイビジョン) |
1920×1080 | ブルーレイ |
HD (ハイビジョン) |
1440×1080 | 地上デジタル方法 |
PlayStation 4タイトルとの互換性
PlayStation 5は、PlayStation 4タイトルとの互換性を確保。
PlayStation VR対応
PlayStation 5は、PlayStation VR対応。
コントローラには「ハプティック(触覚技術)」搭載
PlayStation 5のコントローラは、PS4の振動技術に代わり「ハプティック技術」が搭載。ハプティクスとは、プレイヤーに力、振動、動きなどを与えることで皮膚感覚フィードバックが得られる技術です。
ゲームの場面やによって振動がより細やかに再現され、没入感を向上例えば、レースゲームで車が壁にぶつかる感覚と、フットボールで相手にタックルする時の感覚が全く異なるものになるとしています。
コントローラには「アダプティブトリガー」搭載
PlayStation 5のコントローラは、L2とR2ボタンには抵抗力を感じさせる「アダプティブトリガー」を採用。ゲーム開発者側が「抵抗力」を設定できます。
Ultra HD Blu-ray採用
物理メディアも引き続き採用。PS5に採用されるゲームディスクの規格は「Ultra HD Blu-ray」です。最大容量は100GB。
PlayStation 5 ハードウェア概要
コンソールゲーム機本体
- 超高速アクセスが可能なカスタムSSD搭載
- AMD社製カスタムチップ搭載
- CPU: x86-64-AMD Ryzen “Zen2″, 8 cores/16 threads
- GPU: AMD Radeon™ RDNA (Radeon DNA) -based graphics engine
- 3Dオーディオ処理専用ユニット
- 最大8K解像度出力まで対応
- PlayStation 4タイトルとの互換性
- PlayStation VR対応
コントローラー
- ハプティック技術搭載
- L2・R2ボタンに抵抗力を感じさせるアダプティブトリガーを採用
物理メディア
- Ultra HD Blu-ray
- ゲームディスクとしての容量は100GBに
ソニー・インタラクティブエンタテインメント 社長 兼 CEO ジム・ライアン のコメント
PlayStation.Blogにて、ソニー・インタラクティブエンタテインメント 社長 兼 CEO ジム・ライアン氏が以下のメッセージを発表しています。
今年4月に「プレイステーション」の次世代機について初めて情報をお届けして以来、ユーザーの皆さんからは、「ゲームはこの先どのような進化を遂げるのか」ということについて、ご期待や熱心なご意見を多く寄せていただきました。そんな中、本日は皆さんに私たちの次世代機の名称が「プレイステーション 5」(PS5)であること、そして発売は2020年の年末商戦期に予定していることをお知らせします。
これらの発表は、皆さんにとって大きな驚きでないかもしれません。しかしながら、私たちが次世代で描くビジョンを今後、つまびらかにしていく中で、まずは「プレイステーション」ファンの皆さんに向けて、名称や発売時期をしっかりとお伝えしたいと思いました。私たちのビジョンや新情報については、オンラインメディア「WIRED」の本日の記事の中でも明らかにしています。
より具体的にお伝えすると、記事ではPS5と共に発売する新しいコントローラーの機能の一部をご紹介しています。PS5の目指すゴールの一つに、「没入感をさらなる高みへ導くこと」がありますが、このゴールを実現するためには、まずは「コントローラー」について再考する必要がありました。
PS5の新しいコントローラーには、二つの重要なイノベーションがあります。まず一つ目は、初代プレイステーションやその同世代のゲームコントローラーに見られた従来の振動機能を刷新し、ハプティック技術を採用することです。このハプティック技術の採用により、これまで以上に多彩な反応を皆様の手で感じていただくことが可能になります。例えば、レース中に車が壁にぶつかる感覚と、フットボールで相手にタックルする時の感覚では全く異なったものになるでしょう。草原を駆け抜け、泥の中を這う感覚さえも味わうことができるのです。
二つ目のイノベーションは、今回新たに導入するアダプティブトリガーと呼ばれるL2・R2ボタンの進化です。ゲームデベロッパーの皆様は、プレイヤーが取るアクションに合わせてトリガーの抵抗力をプログラムすることが可能になり、さらには、ハプティック技術との組み合わせにより、これまで以上に多彩なアクションをよりリアルに再現することができるようになります。例えば、弓をキリキリと引き絞る感覚や、ゴツゴツとした岩場の地形でオフロードの車を一気に加速させる時の感覚が、より鮮明に再現できるようになります。ゲームデベロッパーの皆様には、既に新しいコントローラーの初期バージョンをお届けし始めていますので、これらの新機能を心ゆくまでお試しいただき、想像力を膨らませていただきたいと考えています。
PS5に関しては、発売までさらに多くの情報をご提供していきますが、続報をお待ちいただく間、PS4では『DEATH STRANDING』、『The Last of Us Part II』、『Ghost of Tsushima(仮称)』をはじめとする大作がこの先も数多く控えています。私たちがゲームの未来に向けて挑戦し続けていく中で、いつも私たちと共にあり続けて下さるすべてのファンの皆さんに、心から感謝いたします。今後も「プレイステーション」がお届けする最高のエンタテインメント体験に是非ご期待ください。
ソニー・インタラクティブエンタテインメント 社長 兼 CEO
ジム・ライアン
出典:PlayStation.Blog