6月4日、Appleの世界開発者会議「WWDC19 Keynote」で発表されたiPad専用の新OS「iPadOS 13」。iPadOS 13のベータ版2のリリースは2019年6月16日、正式リリースは2019年9月25日を予定しています。
「iPadOS 13」は、「iOS 13」をベースにiPad向けに使いやすく便利な機能を搭載。
iPadOSの対応機種は「iPad Air 2」以降の「iPad Air」、すべての「iPad Pro」モデル、「iPad (第5世代)」以降の「iPad」、「iPad mini 4」以降の「iPad mini」です。
本記事では、「iPadOS 13」の主な新機能を紹介します。
iPadOS 13 新機能まとめ
- iPadをサブディスプレイ化「Sidecar」
- マウス対応
- ホーム画面に「ウィジェット」をホーム画面に”ピン留め”
- 同一アプリを並べて表示できる
- USBメモリやSDカードに対応
- Safariでは、デスクトップ版のWebサイト表示できる
- 画面横辺をなぞると高速スクロールに
- Apple Pencilの、レイテンシー(描写遅延)が20msから9msに短縮
- ソフトウェア「ミニキーボード」機能
- カスタムフォントに対応
- テキスト編集機能の強化
- ダークモード搭載
iPadをサブディスプレイ化する「Sidecar」
iPadOS 13では、iPadをMacのサブディスプレイとして使える「Sidecar」機能を追加。
対応Macアプリケーションでは、iPadを高精度の描画タブレットとしても使用できます。
Apple Pencilと組み合わせると、スタイラスペンの入力対応のMacアプリケーションで。iPadを使ってイラスト作成や書き込みができます。
Sidecarは、Final Cut Pro Xを使ったビデオ編集や、Adobe Illustratorなどに対応します。
ただし、Mac側のOSは「macOS 10.15 Catalina」(2019年10月リリース予定)を必要とするため、現時点ではまだ利用できません。
関連:Apple Pencil の選び方。第1世代・第2世代の違いを比較
マウス対応
iPadOS 13では、アクセシビリティ機能の1つとしてマウスが利用できるようになりました。マウスに割り当てるボタンのカスタマイズもできます。パソコンライクな使い方ができます。
- 「設定」アプリ>「アクセシビリティ」>「タッチ」>「AssistiveTouch」を有効化
- 「ポインティングデバイス」項目の「デバイス」をタップ
- 「Bluetoothデバイス」をタップ
- ペアリング済の場合、「接続済み装置」に、ペアリングしていない場合「デバイス」項目にマウスが表示される
なお、iOS 13でもiPhoneをマウス操作できる「AssistiveTouch」機能が搭載されています。
ホーム画面に「ウィジェット」をホーム画面に”ピン留め”
iPadOS 13では、ホーム画面の左側に「ウィジェット」を”ピン留め”できるように。天気、カレンダーなどを集約し簡単に確認ができます。
同一アプリを並べて表示できる
「iPadOS 13」 では、マルチタスクが機能が強化されています。
USBメモリやSDカードに対応
「iPadOS 13」では外付けドライブに対応。USBドライブやSDカードを接続し「ファイル」アプリに読み込むことができます。
USBメモリやSDカードの中をファイルアプリからプレビューできます。
また、「ファイル」アプリでは「.zip」形式のファイルの圧縮・解凍にも対応します。
Safariでデスクトップ版のWebサイト表示できる
これまで、「Safari」でウェブサイトを閲覧すると、デフォルトではスマホ向けのサイトが表示されていました。
「iPadOS 13」では、デフォルトでデスクトップ版のWebサイト表示できるようになります。
画面横辺をなぞると高速スクロールに
「iPadOS 13」では、画面横辺をなぞると高速スクロールが可能。ブラウジングがより便利になります。
Apple Pencilの、レイテンシー(描写遅延)が20msから9msに短縮
Apple Pencilの、レイテンシー(描写遅延)が20msから9msに短縮(業界最高水準)。より紙に近い描き味になります。
ソフトウェア「ミニキーボード」機能
テキスト編集機能の強化
「iPadOS 13」では、iPadのテキスト編集機能が大幅にアップデート。精度と速度がさらに向上し、ポイント操作がさらに簡単で迅速になりました。スワイプ1つでテキストを選択できるようになります。「新しいジェスチャ」を使ってカット、コピー、ペースト、取り消しの操作もできます。
カスタムフォントに対応
「iPadOS 13」では、システム全体で利用できるカスタムフォントに対応。Adobe、ダイナコムウェア、Monotype、モリサワ、Founderなど、小規模ベンダーや大手ベンダーが提供するフォントがApp Storeで入手可能になります。
ダークモード
新しい外観としてダークモードが搭載されます。
iPadOS 13 アップデート対応iPad機種一覧
iPadOS 13は、以下のiPad対応しています。
- iPad Pro 12.9インチ (2015) / (2017) / (2018)
- iPad Pro 10.5インチ
- iPad Pro 11インチ
- iPad Pro 9.7インチ
- iPad(第6世代)
- iPad(第5世代)
- iPad mini 4
- iPad Air(第3世代)
- iPad Air 2
▼iPadOS 13 アップデート対応iPad機種一覧を詳しく
source:新しいiPadOSがiPadのために設計された独自の体験を実現 – Apple (日本)
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