CentOS7に最新版のGitをインストールする方法を説明します。
目次
環境
今回は、vagrantで構築した以下の環境にGitインストールします。
- CentOS Linux release 7.1.1503 (Core)
参考:grant CloudからCentOS7のVagrant Boxを追加し、仮想マシンを起動・接続する方法
CentOS7にGitをインストールする方法の種類
CentOSにGitをインストールするには、次の方法があります。
- yumでGitをインストール
- ソースからGitをインストール
パッケージ管理ツール「yum」を使う方法の場合、古いバージョンのgitがインストールされてしまいます。
最新版をインストールするには、ソースからGitをインストールします。
CentOSに標準インストールのGitのバージョン確認
CentOSには最初からgitがインストールされています。
まず、現在インストールされているバージョンを確認してみましょう。
git --version
git version 1.7.1
今回、バージョン「1.7.1」がインストールされていることを確認できました。
元々インストールされているバージョンは古いの新しバージョンのGitをインストールしましょう。
ソースからGitをインストール
最新版のGitをインストールするために、ソースからインストールする方法を説明します。
Gitの依存ライブラリをインストール
以下コマンドを実行し、Gitの依存ライブラリをインストールします。
perl-ExtUtils-MakeMakerは公式サイトには記述されていませんが無いとコンパイル時にエラーになります。
sudo yum -y install curl-devel expat-devel gettext-devel openssl-devel zlib-devel perl-ExtUtils-MakeMaker
少し時間かかるので待ちます。「完了しました!」と表示されればOKです。
最新のGitの確認・URLの取得
最新のGitのURLの取得するために、Index of /pub/software/scm/git/にアクセスします。
ファイル上で右クリックし、「リンクのアドレスをコピー」をクリックします。
CentOS7に最新のGitをインストール
「cd」コマンドで「/usr/local/src/」ディレクトリに移動します。
cd /usr/local/src/
圧縮ファイルを取得します。「sudo wget」の後に先程コピーしたURLを入力しコマンド実行します。
sudo wget https://www.kernel.org/pub/software/scm/git/git-2.9.5.tar.gz
「`git-2.9.5.tar.gz’ へ保存完了」と表示されればOKです。
圧縮ファイルを以下のコマンドで展開します。
sudo tar zxvf git-2.9.5.tar.gz
makeコマンドでコンパイルしてインストール
「git-2.9.5」ディレクトリに移動します。
cd git-2.9.5
以下のコマンドを実行します。文字列が流れ始め、処理に時間がかかるので止まるまで待ちます。
sudo make prefix=/usr/local all
次に以下のコマンドを実行します。文字列が流れ始め、止まるまで待ちます。
sudo make prefix=/usr/local install
Gitが正常にインストールできたか確認
正常にインストールできたか「git –version」コマンドでバージョンを確認します。
git --version
git version 2.9.5
「git version 2.9.5」がインストールできたことが確認できました!
これでgitのインストールは正常に完了です。
gitコマンドが使えない場合
インストール後、バージョン確認で、「そのようなファイルやディレクトリはありません」と表示された場合の対応について説明します。
[vagrant@localhost git-2.9.5]git --version
-bash: /usr/bin/git: そのようなファイルやディレクトリはありません
「which git」でコマンドで確認します。
[vagrant@localhost git-2.9.5]which git
/usr/local/bin/git
gitのディレトリは「/usr/local/bin/git」になっています。
シンボリックリンクを設定します。
[vagrant@localhost git-2.9.5]$sudo ln -s /usr/local/bin/git /usr/bin/git
gitコマンドを実行してみます。
git --version
git version 1.8.1.1
バージョン情報が返ってくればOKです。
まとめ
Index of /pub/software/scm/git/にアクセスし、ファイル上「リンクのアドレスをコピー」
CentOSに標準インストールされているGitのバージョン確認
git --version
cd /usr/local/src/
sudo wget https://www.kernel.org/pub/software/scm/git/git-2.9.5.tar.gz
sudo tar zxvf git-2.9.5.tar.gz
cd git-2.9.5
sudo make prefix=/usr/local all
sudo make prefix=/usr/local install
git --version
最後に
CentOS7に最新版のGitをインストールする方法を説明しました。