もっと効率的にWordPressの操作をしたいと思ったことはありませんか?
「WP-CLI」を導入すれば、ブラウザ無しでコマンドでWordPressを操作できるようになります。
WordPressをコマンドで操作できるツールWP-CLIのインストール方法を解説します。
目次
WP-CLIとは?
WP-CLI: Command line interface for WordPress
WP-CLIとはコマンドラインでWordPressnの操作を行えるツールです。
Wordpressの管理画面を開くことなく様々な作業できます。
- WordPressのダウンロード
- インストール
- 各種設定
- WordPressテーマやインストール
- WordPressプラグインのインストール
なぜ、WP-CLIを使うのか?
ブラウザ無しでコマンドでWordPressを操作できスピーディーにWordPressサイトの開発を進めることができます。
WordPressの管理画面から作業する場合、テーマのインストール、必要のプラグインの追加など、順番に一つ一つ進めなければいけません。
WP-CLIを使えば、こうした作業をまとめて処理することができます。
それには、WP-CLIのコマンドをバッチファイル化します。
バッチファイル化とは、複数のコマンドをまとめるて1つのテキストファイルにすることです。
インストールや設定作業をテンプレート1つのコマンドで実行できようテンプレート化できます。
WP-CLIの動作環境
事前に、WP-CLIの動作環境を確認してください。
- UNIX 系の環境 (OS X, Linux, FreeBSD, Cygwin); Windows では一部の機能に制限あり
- PHP 5.3.29 以降のバージョン
- WordPress 3.7 以降のバージョン
WordPressのバージョン確認方法
WordPress管理画面のダッシュボードに「概要」でバージョンを確認することができます。
PHPのバージョンを確認する方法
PHPのバージョンを確認するには、SSHでサーバに入り、下記のコマンドを実行します。
php -v
PHP 5.6.31 (cli)
参考:MacのターミナルからレンタルサーバーMixhostにSSH接続する方法
WP-CLIのインストール方法
WP-CLIを使えるようにするためにインストール方法について説明します。環境によってインストール方法は異なります。
レンタルサーバーにWP-CLIを設置する
レンタルサーバーMixHostを例にWP-CLIを導入する方法を説明します。
通常、レンタルサーバーでは管理者権限として、「sudo」でのコマンド実行はできません。
そのため、WP-CLIの公式サイトに書かれている方法とは少しやり方が異なります。
なお、ここでは、各コマンド説明は省略していますので、詳しくは「WordPressをコマンドラインで操作! レンタルサーバーMIxhostにWP-CLIをインストールする方法」を参照してください。
ssh ユーザ名@接続先のホスト名(IPアドレス)
mkdir bin
cd bin
curl -O https://raw.githubusercontent.com/wp-cli/builds/gh-pages/phar/wp-cli.phar
chmod +x wp-cli.phar
vi .bashrc
alias wp 'php ~/bin/wp-cli.phar'
$. ~/.bashrc
wp cli version
WP-CLI 1.3.0
WP-CLIのアップデート方法
WP-CLI をアップデートするには、インストール方法を再度行うか、「wp cli update」 を実行します。
wp cli update
Success: WP-CLI is at the latest version.
コマンドを実行すると、すでに最新版になっている場合は、「latest version.」と表示されます。
WP-CLIのタブ補完の設定方法
WP-CLIを、より便利に使うため、タブ補完の設定をします。
タブ補完とはコマンドを途中まで入力したところで、キーボードの「TAB」キーを押すとコマンドが補完される機能のことです。
そのため、コマンドの全てを入力する必要がなく、効率的に作業できます。
テキストエディタ「vi」で設定ファイル「.bash_profile」に書き込みます。
vi ~/.bash_profile
キーボードの「i」キーを押して「インサートモード」に切り替えたら、以下を記入します。
# bash completion for the `wp` command
_wp_complete() {
local OLD_IFS="$IFS"
local cur=${COMP_WORDS[COMP_CWORD]}
IFS=$'\n'; # want to preserve spaces at the end
local opts="$(wp cli completions --line="$COMP_LINE" --point="$COMP_POINT")"
if [[ "$opts" =~ \<file\>\s* ]]
then
COMPREPLY=( $(compgen -f -- $cur) )
elif [[ $opts = "" ]]
then
COMPREPLY=( $(compgen -f -- $cur) )
else
COMPREPLY=( ${opts[*]} )
fi
IFS="$OLD_IFS"
return 0
}
complete -o nospace -F _wp_complete wp
「control+C」ノーマルモードに切り替え、「:wq」で保存して終了します。
「~/.bashrc」 の再読込を行います。
source ~/.bash_profile
これで、WP-CLIのタブ補完の設定は完了です。
最後に
WordPressをコマンドラインで操作できるツールWP-CLIをインストールする方法を説明しました。
WP-CLIの使い方は、「WordPressをコマンドで操作! WP-CLIの使い方」を参考にしてください。
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