Vagrantで立ち上げた仮想マシンにFTPソフト「Cyberduck」でアクセスする方法を説明します。
目次
事前準備
FTPソフト「Cyberduck(サイバーダック)」を事前にインストールしてください。
インストールの詳しい方法は「Mac 無料FTPソフトCyberduckのインストール方法」
を確認してください。
FTPソフトとは?
サーバーとファイルのやりとりを行うためのソフトです。
- ローカルPCからサーバーへファイルをアップロード
- サーバーからローカルPCへファイルをダウンロード
VagrantfileのIPアドレスを確認
仮想マシンに接続するための事前の設定を行います。
接続情報はVagratの設定ファイル「Vagrantfile」を確認します。
Vagrantfileを開くには、Finderから、テキスト・エディター等で直接開いても、
ターミナルからvimエディタで編集してもどちらでもかまいません。
方法①テキストエディタで編集する方法
Vagrantfileを開いて「# config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"」という部分を探します。
この行のあたまのコメントアウト「#」を外します。
コメントアウトとは、記述した行のコードが処理されないようにするためのものです。
# Create a private network, which allows host-only access to the machine
# using a specific IP.
config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"
# Create a public network, which generally matched to bridged network.
# Bridged networks make the machine appear as another physical device on
# your network.
# config.vm.network "public_network"
この「192.168.33.10」というIPアドレスをFTPソフトで設定するのでコピーします。
方法②vimエディタでVagrantfileを編集する方法
もうひとつのやり方はvimエディタでVagrantfileを編集する方法です。
プライベートネットワーク「192.168.33.10」で接続できるようにします。
Vagrantファイルの編集はターミナルで下記のように入力します。
「vim」はテキストエディターです。
vi Vagrantfile
Vimが起動し、編集画面に切り替わります。Vimは「モード」とう概念があり、開いた時は「ノーマルモード」です。
編集するためには、キーボードの「i」キーを押し、ノーマルからインサートモードに切り替えます。
「#」コメントアウトを削除します。
修正前:# config.vm.network “private_network”, ip: “192.168.33.10”
修正後:config.vm.network “private_network”, ip: “192.168.33.10”
「esc」もしくは「control+C」を押して、インサートモード➔ノーマルモードに戻ります。
「:wq」と入力し、enterキー押し、保存します。
すろ、テキストエディター「vim」が終了し、元のターミナルの画面に戻ります。
Vagratを起動
ターミナルを起動します。
仮想マシンを管理しているディレクトリに移動します。
cd vagrant/centos7.0
Vagrantを起動させます。
vagrant up
Cyberduckで仮想マシンにアクセス
Cyberduckを起動させます。
Cyberduckの画面左上の「新規接続」ボタンををクリックします。
接続の設定の画面が起動するので、各項目を設定します。
- SFTP(SSHによる暗号化 FTP)を選択します。
- サーバー:192.168.33.10
- サーバー:vagrant
- ユーザー名:vagrant
「サーバー:」に入力する「192.168.33.10」は先程、Vagrantfileで確認したIPアドレスです。
入力したら、「接続」ボタンをクリックします。
仮想マシンに接続できました。
接続したときのディレクトリは「home/vagrant」です。
Cyberduckのブックマークに追加
接続先はブックマークに追加しておくと、呼び出すときに便利です。
Cyberduckの上部メニューの「New bookmark」をクリックして追加します。
ドキュメントルート
代表的なWebサーバーApplicationであるapache(アパッチ)とnginx(エンジンエックス)のドキュメントルートを記しておきます。
こちらもブックマークしておくと便利です。
Webサーバーapache(アパッチの)のドキュメントルート
/var/www/html
Webサーバーnginx(エンジンエックス)のドキュメントルート
/usr/share/nginx/html
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