PythonではGUIアプリケーションを開発することもできます。
Python使われるGUIライブラリは多数ありますが、その中でももっともよく使われているのが「kivy」です。
Python3 GUIライブラリkivy をインストールし、「Hello, World」と表示される簡単なサンプルコードを紹介します。
目次
環境
- Python 3.6.2
kivyとは?
kivyとは、PythonのGUIアプリケーションを開発するためのライブラリです。
Pythonでは最もの人気あるGUIライブラリとなっています。
Windows、Mac、Linux以外では、Android、iOSでも動作する点です。
既にスマホアプリが多数作られ、ゲームの作成にも向いています。
一番人気のおすすめGUIライブラリKivy
PythonのGUIライブラリの人気度をGoogleのツール「Googleトレンド」で比較しました。
対象地域は日本だけでなく世界です。このグラフを見ると、Kivyが飛び抜けて人気があることがわかります。
Kivy ドキュメント日本語訳
Kivy ドキュメントの日本語訳ページがあるので、ここから学びましょう。
Kivy公式ドキュメント(日本語訳ページ)
Kivyの本
数は少ないのですが、いくつかKivyの本は出版されています。
▲「Kivy」ではじめるPythonプログラミング―グラフィックライブラリでアニメーションを表現! (I・O BOOKS)
▲PythonでかんたんiOSアプリプログラミング―Kivyによるマルチタッチアプリケーション制作
「venv」でPythonの仮想環境を準備する
Pythonの仮想環境を準備し実行する方法を紹介します。
Pythonの仮想環境を準備する方法は複数ありますが、バージョン 3.6以降で推奨されている「venv」で構築します。
iTerm2もしくは、ターミナルを起動
iTerm2もしくは、ターミナルを起動します。
仮想環境の準備
「mkdir」コマンドで「my_kivy」というディレクリを作成します。
mkdir my_kivy
作成したディレクリに「cd」コマンドで移動します。
cd my_kivy
仮想環境の作成
フォルダの中にPython仮想環境を作成します。「python -m venv env」コマンドを実行します。
コマンド実行後時間がかかることがあるので待ちます。
python -m venv env
仮想環境の有効化
以下のコマンドを実行し、Python仮想環境を有効化します。
source env/bin/activate
(env) [マシン名]:my_kivy [ユーザ名]$
仮想環境が有効 にプロンプトの先頭が「(env)」と表示されます。
Macにkivyをインストールする方法
Homebrewをインストール
パッケージ管理ツールHomebrewを使います。導入していない場合は、
「Macにパッケージ管理ツール Homebrewをインストールする方法」を参考にしてください。
kivyをインストール
Homebrewで以下コマンドを実行します。
brew install pkg-config sdl2 sdl2_image sdl2_ttf sdl2_mixer gstreamer
Pythonのパッケージ管理ツール「pip」でCythonをインストールします。
pip install -I Cython==0.23
「USE_OSX_FRAMEWORKS = 0 」に設定します。
USE_OSX_FRAMEWORKS=0 pip install kivy
pip search Kivy
サンプルコード
hello.py
from kivy.app import App
from kivy.uix.label import Label
class HelloKivy(App):
def build(self):
return Label(text="Hello, World!")
if __name__ == "__main__":
HelloKivy().run()
プログラムを実行します。
python hello.py
ウィンドウが開き「Hello, World」と表示されたらOKです。